精神症状も出てくる病気なの?数値が下がれば安定する?
バセドウ病は、体の様々な状態を調節する甲状腺ホルモンに、
異常が出てしまう病気です。
身体的な症状だけでなく、精神症状も出てきます。
人により出方は違いますが、 管理人も少なからず経験しました。
まず、頭の中で情報をまとめたりするのが出来なくなります。
正しくは、できる時と出来ないときがあるのですが、
その切り替えが自分の意思とは関係なく起こりました。
甲状腺ホルモンの分泌量が狂うと、イライラや集中力の低下、落ち着かない、
眠れないなどの症状が出てくると言われていますが、私は集中力の低下と
落ち着かないと言うのが、顕著に現れました。
バセドウ病と診断を受けた当時、下の娘が幼稚園に入園しましたが、
二人目なので慣れているはずの幼稚園の通園も、提出物の期限などは
一切守れませんでした。
ほんのさっきまで覚えていたことが、スコーッンと抜けてしまうのです。
個人面談をすっ飛ばしたことも ありました。もう、開き直って先生には
「病気で集中力がないので、足りないものがあれば催促してください」と。
先生は「はい?」って感じでしたけどね。見た目は普通なので。
また、落ち着きがないというか、とにかくじっとしていられない感じはありました。
精力的過ぎて、ますます病気には見えないんですよね。
「早口すぎて、何を話しているのかわからないよ〜」
「そんなにいろいろやって大丈夫?」
などは、当時周りによく言われましたね。元々、ぼお〜っとしている
タイプじゃないので、そんなもんだと思っていましたが。
でも、バセドウ病なので、精力的に動いた代償は大きかったです。
電池が切れたようにパタッと動けなくなり、ぐったりしたまま眠りにつく、
なんてことはしょっちゅうありました。
あ〜また寝すぎちゃった・・・と今度は自分に腹が立ったり落ち込んだり・・・
これを読んでいるあなたも、自分の心をコントロールできず、自分が自分では
ないように感じることもあると思います。
でも、甲状腺ホルモンの数値が安定して、その状態が続くと、こうした症状は
無くなって、元の自分に戻ります。だから、あせらず治療を続けてください。
元の自分に戻れば、病気のせいだったと、振り返ることもできるようになります。
多かれ少なかれ、このような精神症状は、バセドウ病の人は経験すると思います。
あなただけではないですし、治療をはじめていれば徐々に変わりますので、
周りの人にも助けてもらいながら、乗り切っ ていきましょう!